ドローンの技術的課題技術的課題1:【自律飛行機能】 ドローンの最大の特徴が自律飛行機能である。現在すでに実用化されている例としては、 対象者を追尾するフォローミー機能や手の上から飛び立つハンドリリース機能などが挙げられる。 すでに一部実用化されている自律飛行機能であるが、まだまだ完璧とは言えないし、 完全に自律飛行可能なドローンには、技術的課題が多く残されている。 例えば、現在の自律飛行機能は外乱に弱いと言われている。外乱とは外部から加えられる影響のことで、 ドローンにおいては風などの影響が大きいとされている。 また、突発的な事象に弱いのも特徴で、事前にインプットしていた情報と違ったり、急に障害物が現れたりすると、 適切な挙動ができなくなる事がある。 したがって、突風にあおられて、信号ロストやバランスを崩して墜落するといった危険は、 まだ完全に回避できるとはいえないのが現状である。咄嗟の事態にも対応できるようにならなければ、 ドローンを完全に自律飛行させることは難しいと考えられる。 技術的課題2:【管制システム】 将来的にドローンの実用化が期待されている業界として、宅配サービスや警備業務などがある。 これらに共通で存在するドローンの技術的課題が、管制システムである。 管制システムとは、複数の機体を運用する際にそれぞれを管理する役割をもったシステムであり、 将来的にドローンの宅配サービスなどが実用化された場合、大量のドローンが空中を飛び交うことになり、 このときドローンの管制システムがなければ、ドローン同士が衝突してしまうことになる。 現在、ドローンの管制システムは研究・開発段階にあり、いまだ実用化には至っていない。 技術的課題だけでなく、法的な問題や安全面への配慮などクリアすべき課題は多くあるため、 その実現は簡単なことではないと考えられる。 技術的課題3:【ペイロード】 ドローンにおけるペイロードとは、積載量のことを意味している。例えばペイロードが10kgであれば、 ドローン本体以外に10kgまで搭載することができるということである。 先に述べたドローンによる宅配サービスなどの実現には、このペイロードが非常に重要であり、 荷物だけでなくカメラなどの機器もこのペイロード重量に含まれてしまうため、ペイロードを常に気にする必要がある。 ペイロードに関するドローンの技術的課題としては、まず飛行時間の延長が挙げられる。 ペイロード可能な重量まで搭載してしまうと、ほとんどのドローンでは飛行時間が著しく短くなってしまうからである。 長時間の飛行ができなければ、重い荷物を宅配することはできないし、かといって予備バッテリーを積むと、 搭載可能な重量が少なくなってしまうのである。 また、当然だがペイロードを超える重量を搭載するとドローンは飛行することができないし、 種々の機器を搭載したドローンを活用したいといった場面においては、以上の事が大きな制約となってしまうのである。 技術的課題4:【飛行距離】 ドローンの技術的課題としては、飛行距離という点も挙げられる。これには2つの問題がある。 まず1つが電波の到達距離である。ドローンを操縦するためにはリモコンを使うが、 この電波が届かない距離では当然ドローンを操縦することができない。 電波は2km以上届くとされているが、これはあくまで障害物のない場所でのスペックで、 実際には600mくらいが限界ち考えられる。電波が途切れてしまうと操縦不能に陥ってしまうので、 実用上はさらに到達可能範囲は狭くなってくる。 もう1つの問題がバッテリー容量である。現在のドローンは長くても30分程度しか飛行できない。 荷物や機器を搭載すると、さらに飛行可能時間は短くなってしまうことになる。 −以上− |